古希とは?

※古希は古稀とも書きますが、古稀の稀は常用漢字に含まれていませんので、以下においては古希と記述することにします。

古希とは

古希とは、数え年で七十歳の長寿の祝いのことをいいます。ところで、長寿を祝う年祝いは、そもそも、数え年で行うものですが、最近では、還暦を除きますと、満年齢で祝うことが多いとされています。

古希と言われる由縁

古希は、中国の唐代の詩人、杜甫の詩「曲江(きょくこう)二首」の一節「人生七十古来稀(こらいまれなり)」に由来するといわれています。
その曲江の詩とは、次のようなものです。

「人生七十古來稀」については、「この人生、七十まで長生きすることは滅多にないのだから、今のうちにせいぜい楽しんでおきたいのだ」などと意訳されています。
昔は、生活環境も良くなく、平均寿命も短かったので、男四十二歳、女三十三歳の大厄を無事に済ませ、六十一歳の還暦を迎えられることは大変目出度いことであり、まして、七十歳を迎えるということはまれなことと考えられていました。そのため、基調色(シンボルカラー)も、陰陽五行で色の最高位にあり、高貴な色と考えられている紫なのです。そのため、古希には、紫の座布団を贈る慣わしのある地方もあるのです。
しかし、現在では「七十歳」はまれとまではいえなくなりましたので、むしろ、そろそろ現役を退き、これからの余生を楽しもうという時期という捉え方が有力になっています。

最近の長寿の祝いの考え方

昨今の高齢化の趨勢に伴い、あくまでも、個々の人の考え方や家としてのしきたりによることとはいえ、一般的な傾向としては、長寿の祝いが、還暦から七十歳の古希に移りつつあるといわれています。
古希には、本人又は周囲の人が祝宴を開いてお祝いするのが一般的ですが、ささやかなお祝いを望む方やお祝いそのものをいやがる方もいますので、本人の希望に沿って決めるのがよいと思われます。

古希祝いの贈り物

贈り物の選び方は、基本的には還暦の場合と同じと考えられています。そして、最近の一般的傾向としては、長寿のお祝いだからといって、しきたりにこだわる必要はないとされています。そうしますと、むしろ、地味なものは避け、若々しいイメージのもの、すなわち少し派手めのものを贈るほうが喜ばれるといえます。
金額的には、2~3万円、親戚や知人の場合には1万円くらいが目安といえるでしょう。
品物には、紅白(又は金銀)蝶結びの水引ののし紙をかけ、表書きは「祝古希」「古希御祝」「敬寿」「御祝」などとします。
現金で贈る場合は、紅白(金銀)蝶結びの水引の祝儀袋に入れます。

古希祝いのお返しは

お返しについても、基本的には還暦の場合と同じと考えられています。
その際、半返しなどの決まりごとは気にする必要はないとされています。
また、本人の趣味を生かした自作の品を配るということも、最近では増えてきているようです。
お返しの品には、紅白蝶結びの水引ののし紙をかけ、表書きは「内祝」「寿」などとします。