百寿(紀寿)とは

百寿とは、数え年で百歳の長寿の祝いのことをいいます。百寿は、「ひゃくじゅ」又は「ももじゅ」と読みます。ところで、長寿を祝う年祝いは、そもそも、数え年で行うものですが、最近では、還暦を除きますと、満年齢で祝うことが多いとされています。なお、百歳を祝うことを意味する言葉には、後述するように、百寿のほかにもいくつかあります。

百歳を祝うことを意味する言葉

百寿は、文字通り「百」歳のお祝いを意味しています。ところで、百歳のお祝いは、「百寿」のほか、「紀寿(きじゅ)」「百賀(「ひゃくが」又は「ももが」)」「上寿(じょうじゅ)」「大齊(たいせい)」ともいわれています。
「紀寿」は、100年を意味する一世紀の「紀」からそういわれます。「百賀」は、「賀」が祝いを意味していますので、そのまま100回目のお祝いからそういわれるのです。
また、「上寿」は、荘子「盗跖(とうせき)篇第二十九」の「人上寿百歳、中寿八 十、下寿六十。」(読み「人、上寿は百歳、中寿は八十、下寿は六十。」)によるものです。この部分は、「人間の寿命は長命なら百歳、普通で八十、短命なら六十だ。」と意訳されています。
そして、「大齊」は、列子「楊朱第七」第二章の「百年壽之大齊、得百年者、千无一焉。」(読み「百年は壽の大齊にして、百年を得る者は、千に一無し。」)によるものです。この部分は、「百歳は人間の寿命の最大限であって、百歳まで生き得た人間は、千人に一人もない。」と意訳されています。
以下においては、一般に用いられている「百寿」により、説明することとします。

百寿の祝いの考え方

百寿には、年齢的にも、本人以外の周囲の人が祝宴を開いてお祝いするのが一般的ですが、ささやかなお祝いを望む方やお祝いそのものをいやがる方もいますので、本人の希望に沿って決めるのがよいと思われます。
ところで、百寿では、年齢的に考えても、当然のことながら、本人の健康状態を第一に考えたお祝いにすることが肝要とされています。

百寿祝いの贈り物

贈り物の選び方は、基本的には還暦の場合と同じと考えられています。そして、最近の一般的傾向としては、長寿のお祝いだからといって、しきたりにこだわる必要はないとされています。そうしますと、むしろ、地味なものは避け、若々しいイメージのもの、すなわち少し派手めのものを贈るほうが喜ばれるといえます。
なお、百寿では、基調色(シンボルカラー)はないとされていますが、尊敬や敬意を表す「白」(白寿と同じ色)や「金色」(米寿と同じ色)の物のほか、前述したように、「百」という字が「もも」と読めることから、桃色=ピンク色の物を百寿のお祝いに贈る方もいるようです。
金額的には、2~3万円、親戚や知人の場合には1万円くらいが目安といえるでしょう。
品物には、紅白(又は金銀)蝶結びの水引ののし紙をかけ、表書きは「祝百寿」「百寿御祝」「敬寿」「御祝」などとします。
現金で贈る場合は、紅白(金銀)蝶結びの水引の祝儀袋に入れます。

百寿祝いのお返しは

お返しについても、基本的には還暦の場合と同じと考えられています。
その際、半返しなどの決まりごとは気にする必要はないとされています。
しかし、最近では、年齢的なことを考え、お返しをしない扱いも増えてきているようです。
お返しをする場合の品には、紅白蝶結びの水引ののし紙をかけ、表書きは「内祝」「寿」などとします。